【前回の記事を読む】中学受験の不合格通知は自分より先に親が見た。当日体調を崩し「なぜ運は俺の味方をしてくれなかったんだろう」と考える日々チャイムが鳴って制服姿の生徒たちが教室に入ってくる。その中に晃と悟、そして健斗の姿がある。一番後ろの席に洋子が座って本を読んでいる。悟はちょっと落ち着かなげにクラスを見回した。制服姿は、小学生の時とはすべてが変わって見えた。みんな急に大きくなったような感じもする…
[連載]地上に輝く星たち
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小説『地上に輝く星たち』【第7回】カスミ シズカ
二人とは違って、自分には何もない。背も高くないし、運動や勉強も…。なんか、ただはしゃいでいるだけの子供っぽい存在な気がする
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小説『地上に輝く星たち』【第6回】カスミ シズカ
中学受験の不合格通知は自分より先に親が見た。当日体調を崩し「なぜ運は俺の味方をしてくれなかったんだろう」と考える日々
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小説『地上に輝く星たち』【第5回】カスミ シズカ
「よかったわね、友達が来てくれて」無邪気な母親に「ちげーよ」と心の中で呟いた。友達は大事だけど、塾は唯一の居場所だったのに…
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小説『地上に輝く星たち』【第4回】カスミ シズカ
「――え、何、俺が悪いの?」あいつと喧嘩している自分と仲良くするのはマズイというオーラが出まくっていて…
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小説『地上に輝く星たち』【第3回】カスミ シズカ
学校では、陽気な馬鹿キャラにでもなんでもなれるのに、塾ではそうはなれない。それはキャラじゃなくてリアルだからだ。
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小説『地上に輝く星たち』【第2回】カスミ シズカ
野球観戦と終戦記念日。野球はまだましだけど、戦争は知りたくもない。知れば知るほど、戦争との距離が近くなるようで怖い。
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小説『地上に輝く星たち』【新連載】カスミ シズカ
中学受験を機に三人で遊ぶことはなくなった。それでも、友情は変わったわけじゃない。