【前回の記事を読む】学校から帰ると離れ離れになったはずのクロが飛びついてきた。私は嬉しかったが、口の周りは傷つき、血が滲んでおり...私は、意識、無意識で非難していた薄汚い人間達の一人であることを犬のクロによって思い知らされた。だが、私はそんな自分自身をどう扱えばよいのか、ただ何もできない無力な自分をもてあますことしかできないまま、一日、一日と時は過ぎていった。私の内で何かが変化した。ただ、それ…
[連載]孤高の歩み—虚無から創造精神へ—
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第9回】梅崎 幸吉
家族で上京――学校では九州弁丸出しでよく笑われたが相撲は強かった。初めて自分と互角で相撲ができる相手と出会い…
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第8回】梅崎 幸吉
学校から帰ると離れ離れになったはずのクロが飛びついてきた。私は嬉しかったが、口の周りは傷つき、血が滲んでおり...
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第7回】梅崎 幸吉
「犬殺し」に持っていかれたんだろう…当時、保健所の依頼で野犬狩りを職業とする人間を「犬殺し」と呼んでいた。
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第6回】梅崎 幸吉
氷が張っている池にも平気で入ってしまう。その常軌を逸した行動に、私は感動した。彼は、今で言う知的障がい者だった。
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第5回】梅崎 幸吉
「あなたには、まだおかあさんの気持ちは分からないのよ。人生には色々あるのよ」くだらない言い訳に辟易していた子供時代
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第4回】梅崎 幸吉
母は、精神病の父に離婚を迫った…母には男がいたのだ。この人は母じゃない、単なる他人だ。女だ。いやメスだ。
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第3回】梅崎 幸吉
冬でも夏の格好だった兄、私、弟。足は裸足で、家には塩すらない。ただ井戸があったから水だけはいくらでも飲めた…
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【第2回】梅崎 幸吉
「よそ者」を受け付けない村社会。入院した父と、失踪した母、残された子供たちを待ち受けていたのは...
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エッセイ『孤高の歩み—虚無から創造精神へ—』【新連載】梅崎 幸吉
二十六歳の時に霊的認識による純粋思考体験となる強烈な神秘体験を経験