【前回の記事を読む】「君との子供が欲しい」──2日間で恋に落ちた二人の愛と聖シュテファン教会のステンドグラスが導いた運命点滴をお願いしますと言っても、本人がいりません、大丈夫ですと言うので、と病院に断られた。父が少しでも食べられるように色々なものを持っていったがあまり食べず、たまに妙なことを言うようになった。帰りがけにナースステーションでそのことを聞くと看護婦は「ああ、モルヒネの影響かもしれませ…
[連載]青の中へ
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小説『青の中へ』【第9回】くんぷう
「ああ、モルヒネの影響かもしれませんね」え?そんな話は聞いてない――どんどん痩せていく父。たまに妙なことも言うようになり…
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小説『青の中へ』【第8回】くんぷう
「君との子供が欲しい」──2日間で恋に落ちた二人の愛と聖シュテファン教会のステンドグラスが導いた運命
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小説『青の中へ』【第7回】くんぷう
「車だから...」と躊躇していると彼女が「泊まったらいいじゃない?」と下を向いて呟いた。そういって二人はドイツビールをオーダーした。
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小説『青の中へ』【第6回】くんぷう
突然話しかけてきた男性。運命を感じる出会いを果たし、ふたりの距離は急速に縮まっていく。
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小説『青の中へ』【第5回】くんぷう
父が探していた青がここにあった――ドイツ・マインツの聖シュテファン教会に入った瞬間息を飲むブルーに涙が溢れ…
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小説『青の中へ』【第4回】くんぷう
病院から呼び出しがあったのは、交通事故の怪我からの退院を迎えた週だった。ここで父が亡くなるなんて、夢にも思わなかった...
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小説『青の中へ』【第3回】くんぷう
おじいちゃんとおばあちゃんが亡くなるまで続いた、封筒を拝む行為。いいことだけではなかった島で過ごした日々
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小説『青の中へ』【第2回】くんぷう
青い夏の思い出 寝台車、フェリーで丸二日かけて足を運ぶ旅は母にとっては特別だった
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小説『青の中へ』【新連載】
鯛焼きを買った帰り、海岸橋を渡ると青い海が見える。鎌倉での生活でふと思い出す"青"の記憶