【前回の記事を読む】凄惨な拷問の末、全裸で吊るされた若い男の足元には大きな血だまりが。左目を潰され、失禁。刀身はそのまま男の下半身に向けられ……エリスはようやく、うっすらと目を開けた。「エリス。僕なら、ずっと君のそばにいたよ」「本当?」エリスは小さな手を伸ばして、ガイの手を握ろうとした。しかし、ガイはさっと手を引いた。「お兄ちゃま?」「すまない、エリス。僕はもう、君のその穢れのない手に触れること…
[連載]紅の脈絡
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小説『紅の脈絡』【第7回】水無月 慧子
妻の命を奪った賊を拷問し、殺した。大義であったのか...醜い私怨だったのか... 追い込まれた男に声をかけたのは―。
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小説『紅の脈絡』【第6回】水無月 慧子
凄惨な拷問の末、全裸で吊るされた若い男の足元には大きな血だまりが。左目を潰され、失禁。刀身はそのまま男の下半身に向けられ…
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小説『紅の脈絡』【第5回】水無月 慧子
切り開いている「道路」という名の地獄道の完成予想図を見て土俵に上がる直前のように目を輝かせ…
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小説『紅の脈絡』【第4回】水無月 慧子
「隙を見て逃げるおつもり?」「ご冗談を!あっしは診察を…」「では、どうして救護小屋で待っていらっしゃらないのかしら?」
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小説『紅の脈絡』【第3回】水無月 慧子
「鈴木がよろしいわ、鈴の実る木だなんて、ステキだわ」一行は日本人に化け、地球に不時着することに。
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小説『紅の脈絡』【第2回】水無月 慧子
気が付くと青白い光が目の前に現れた。気が付くと監視小屋の前には穏やかな顔の5つの死体が並べられていた
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小説『紅の脈絡』【新連載】水無月 慧子
道路工事に当たった囚人のうち、211名が命を落とした。その中には鎖をつけられたまま脱走を試みたが捕まった者も…