【前回記事を読む】ここはイタリアだ。細かいことに文句をつけたり、自分と関わりのないことを詮索するのは馬鹿げている「大抵の四十五歳以上のロシア人にとってプーチンは救世主だ。僕の祖父母はもうすぐ八十に手の届く世代だが、彼らは人生で一度だって豊かさを味わったことがない。彼らが若かった一九六〇~八〇年代は共産主義の統制経済下でコルホーズの労働者だった。給料は出たが彼らのやり方は国民を辛うじて飢え死にさせ…
[連載]ラーゴ
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小説『ラーゴ 』【第10回】そのこ+W
複雑な事情から母国ロシアから逃げてきたボリスのことを私は能天気な正体不明の居候と決めつけることはしなくなった
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小説『ラーゴ 』【第9回】そのこ+W
ここはイタリアだ。細かいことに文句をつけたり、自分と関わりのないことを詮索するのは馬鹿げている
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小説『ラーゴ 』【第8回】そのこ+W
ミラノ郊外――マリファナパーティーをしていたグループが逮捕された。主宰をしていたのは子どもたちに親しまれていた〇〇だった…
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小説『ラーゴ 』【第7回】そのこ+W
コンサートと夜景の余韻に浸りながら幸せを噛みしめる。そんな中、後日出会ったペルー人に……?
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小説『ラーゴ 』【第6回】そのこ+W
「日本の方ですか?」イタリアでふと声をかけられた。言葉以上にバングラディシュ出身の彼らに覚えたなつかしさ・親しみ。
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小説『ラーゴ 』【第5回】そのこ+W
「お願いだからイタリア人と結婚しないでね」そう母は言った。いざ結婚すると働かない、不倫。日本人女性のイタリア人男性はうまくいかない?
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小説『ラーゴ 』【第4回】そのこ+W
先生から私の歌には気持ちが籠っていないと言われた。命懸けの恋をしたことのない私には、どうすれば気持ちが籠るのか分からず…
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小説『ラーゴ 』【第3回】そのこ+W
私はストレーザの町に滞在することにした。ガランとしているミラノよりずっと快適に過ごせる。
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小説『ラーゴ 』【第2回】そのこ+W
アンナ先生の家…。ストレーザの湖畔に建つ解放感あふれる別荘で過ごすイタリアの夏
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小説『ラーゴ 』【新連載】そのこ+W
緊張の面持ちで空港の入国審査を受け入国した男はその夜ミラノのスフォルツァ城にいて…