ストレーザの音楽祭は長い歴史があり、今年で六十一回目である。Covid‐19の時を除いて音楽祭は毎年六月終わりから九月初めまで開催され、世界的に評価の高い一流の音楽家もやってくる。アンナ先生には音楽行事の名誉理事として、これらのコンサートの招待状が届く。先生はコンサートには決まって知り合いの男性やご夫婦と一緒に行く。エスコートの男性は先生の知り合いの音楽関係者だったり、どんな関わりかよく分からな…
[連載]ラーゴ
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小説『ラーゴ 』【第7回】そのこ+W
コンサートと夜景の余韻に浸りながら幸せを噛みしめる。そんな中、後日出会ったペルー人に……?
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小説『ラーゴ 』【第6回】そのこ+W
「日本の方ですか?」イタリアでふと声をかけられた。言葉以上にバングラディシュ出身の彼らに覚えたなつかしさ・親しみ。
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小説『ラーゴ 』【第5回】そのこ+W
「お願いだからイタリア人と結婚しないでね」そう母は言った。いざ結婚すると働かない、不倫。日本人女性のイタリア人男性はうまくいかない?
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小説『ラーゴ 』【第4回】そのこ+W
先生から私の歌には気持ちが籠っていないと言われた。命懸けの恋をしたことのない私には、どうすれば気持ちが籠るのか分からず…
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小説『ラーゴ 』【第3回】そのこ+W
私はストレーザの町に滞在することにした。ガランとしているミラノよりずっと快適に過ごせる。
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小説『ラーゴ 』【第2回】そのこ+W
アンナ先生の家…。ストレーザの湖畔に建つ解放感あふれる別荘で過ごすイタリアの夏
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小説『ラーゴ 』【新連載】そのこ+W
緊張の面持ちで空港の入国審査を受け入国した男はその夜ミラノのスフォルツァ城にいて…