十一月には室町の養母の誕生会に復帰した。長い空白がある。養父と連れの重信は宗近の父に似てきた。宗近の父も故人である。八十五で亡くなって、葬儀場で本宅の親族と離れた席で二人、養父と重信さんといっしょになった。もう室町の養母はいなかった、会うのはそれ以来。バスクのどこかの小さいロマネスクの教会の祭壇画を写メールで送ってきて葵に似ている、あの人は僕らの守護聖人だった、と。いつも僕ら。母とではない僕ら。…
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