第一章 恭やん銀座七丁目のライオンビヤホールの内装は、昭和九(一九三四)年の開業から変わっていない。深緑のタイルが貼り詰められた多角形の柱は天井に向かって太さを増し、見上げる者を圧倒する。抗火石(こうがせき)が張られた天井はあくまで高く、当初は白かった表面はすすけて焦茶色から黒へと変わりつつある。ビヤカウンターの上にはガラスモザイクの巨大な壁画があり、豊穣と収穫を祝う女神たちが描かれている。その…
新着記事一覧
-
小説『負けず 小説・東洋のビール王 』【新連載】端田 晶
最古のビヤホールを建設し「東洋のビール王」と呼ばれた男
-
俳句・短歌『歌集 風音』【第5回】松下 正樹
歌集「風音」より三首
-
エッセイ『六根清浄 親と子の絆』【第7回】永久
あなたは一番で入学したんですよ。実力があるのだからもったいない。
-
小説『令和晩年』【第15回】西野 篤史
一枚の紙きれが、 僕のその後の人生を大きく変えた。
-
エッセイ『認知症の母を支えて 103歳を元気に迎えるまでの工夫』【第13回】石塚 武美
5000円なんてけちけちしないで私の通帳からおろして
-
小説『花を、慕う』【第31回】堀田 冀陸
ここなら人生やりなおせるんじゃないかと思ってね。
-
エッセイ『古九谷を追う 加賀は信長・利休の理想郷であったのか』【第18回】西野 鉄郎
日本で宗教戦争が発生しなかった、「ただ一つの要因」
-
エッセイ『ありがとうをもう一度』【第8回】残間 昭彦
まだ何も始めていませんので万策つきたわけではありません
-
俳句・短歌『地雷の如く』【第10回】馬場 美那子
句集「地雷の如く」より三句
-
俳句・短歌『歌集 忘らえなくに』【第5回】松下 正樹
歌集「忘らえなくに」より三首
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第7回】水之 夢端
あくまで仮説だ。だが否定のできない仮説だ
-
実用『脳梗塞に負けないために 知っておきたい、予防と治療法』【第19回】梶川 博,森 惟明
「元気だった人が急に脳梗塞」実は発症前にある共通点が…
-
評論『ストップthe熟年離婚』【第14回】
世界一孤独だが、健康で長生き…「日本人男性」という修行僧
-
エッセイ『戦争を知らない君へ』【第11回】棚橋 正夫
「ちくしょう。あいつらに負けてたまるか」と歯を食いしばり一人で学校の門をくぐった
-
健康・暮らし・子育て『超元氣! 現代病を防ぐニッポンの知恵』【第8回】外薗 明博
免疫力が向上し、二年間、薬・病院なしでも異国の地で健康を保つことができた
-
俳句・短歌『花と散りにし』【第4回】松下 正樹
歌集「花と散りにし」より三首
-
歴史・地理『オールガイド 日本人と死生観』【第29回】新妻 健
前世の王姫は現世の乞食であり来世の紅雀
-
実用『人の道 伝統的テコンドーの解釈』【第23回】イッペン デイビッド
心は、月明かりを映し出す静かな湖のように穏やかであるべきだ
-
小説『異世界縄文タイムトラベル』【第6回】水之 夢端
薄水色の南の空、そびえる浅間山の形が、昨日見た姿と違っていた
-
エッセイ『認知症介護自宅ケア奮闘記 私の知恵と工夫』【第2回】棚橋 正夫
「子供を連れて実家に帰ろうと何度も思った。」