「そうであったか。知らなかった。いや、聞いていたかもしれぬが忘れていたわ」「そこで、針や草履を売りながら生計を立て、今川領内の遠江守頭陀寺城主(とうとうみのかみずだじじょうしゅ)、松下家に士官したのです」「そうか、今川領内か」「駿河から尾張と美濃の知人の間を往来していました。それで小折の生駒家に下働きの職を得ました」そこまで聞いた信長は、「あっ、あの事か。すまぬ、忘れておった」とでも言いたげに見…
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評論『人道的医療安楽死』【第8回】ミハエル・デ・リダー,志摩 洋
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