【前回の記事を読む】親友の頬を平手打ち…「私から彼氏を奪う気?この裏切り者!」 約束の時間になっても、あかねは現れなかった。淳美はアイスコーヒーをゆっくり飲みながら、『喫茶プレリュード』と書かれた入り口のドアをただぼんやりと見つめていた。氷はとうの昔に溶けていて、グラスの上部に透明な層を作っていた。あかねが時間にルーズなのには、淳美もすっかり慣れっこになっていた。この日も20分遅れで店に入ってく…
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