そんな状況も時の経過で治ってしまうから不思議である(与作の晩年の証言)。3等船室は船底に近いせいか床一枚で海に繋がっているような気分になったようだ。画家を志す与作は人一倍感受性が強かったせいか、「板一枚が海底の恐ろしい地獄」と表現したのは頼りにならぬものに命を預ける危うさと面白さを伝えたかったのであろう。それにしても長い船旅である。横浜港を出発して1週間も経過したであろうか。気がついてみれば気候…
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