【前回の記事を読む】「何にも言うこと聞かないのね。もう勘当よ」母はどうやらやっと私を捨ててくれたようだ。大きな肩の荷が下りたような感覚だった初めての出産は不安だらけであり、私は産科を探した。そういえば、ぽんちゃんが通っていた産婦人科の女医さん、素敵だったな。高校生の頃、ぽんちゃんが産婦人科に行く時、ついていったことがある。そこで会った女医さんがマロン先生(仮)。先生はとにかくかっこよかった。ぽん…
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エッセイ『腐ったみかんが医者になった日[注目連載ピックアップ]』【第21回】河原 風子
20歳で長女出産。里帰りはしなかった。寝不足や育児の疲れはあったが、誰にも干渉されない、ごく普通の幸せな日々を送った
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小説『なでしこの記憶』【第8回】坪井 聖
入学式当日「同伴者はいません。僕たちだけです」親友の両親は共働きで、僕はそもそも両親がいない。
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小説『七つのショートしょーと』【第2回】なつ野 一五
「この頃食事を作る気がしないわ。だって食べたくないもの」次衛門氏の妻は健康な人だったがある日を境にだんだん弱っていき……
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小説『天界の者達』【第2回】安田 員壽
着物を着た女将さんは祖父の知人だろうか 料理を待っていると、何か思い出したかのように女将が祖父の側に来て...
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エッセイ『Return Journey』【第20回】福井 研一
宅飲み中のトイレで転んだ。痛さはなかったが、ジンジン熱い…しばらくするとポタリポタリと床に真っ赤な液体が落ち始めて…
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小説『夫 失格[注目連載ピックアップ]』【第18回】時亘 一肇
終わった夫婦仲――カップ麺を持つ夫に「食事、用意しましょうか」と聞いた。すると夫は、いきなりカップを握りつぶして投げつけ…
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小説『いつか海の見える街へ[人気連載ピックアップ]』【第18回】須賀 渚
「私、ここに自分のお墓を買ったの」と話し出す彼女。「身寄りがないから…ほんとはあなたのそばにいたいけど、許されないわ」
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実用『日常生活の中で生きる力を育む健康づくり「一般体操」』【第2回】春山 文子
【生涯学習としての健康づくり】老若男女みんなの日常生活に役立つ運動習慣の大切さと実践
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小説『不倫の何がいけないの?[人気連載ピックアップ]』【第19回】安本丹
人を好きになったからこそ、恋愛をし、結婚をしたのだ。そういう人間が、また新たに人を好きになったって、なんら不思議はない
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小説『ヤモリの慟哭』【第2回】緒方 樹人
戦争で一番大事な武器はそろばん。「覚悟も大事だが...」かつて海軍大尉だった伯父の言葉に納得した。
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エッセイ『1000万円溶かした男が語る、究極のFX論』【第2回】田井仲 博文
「FXの正体って?結局ギャンブル?」―大金溶かした男が語るFXの本質:勝ち組トレーダーの本も、否定的な偏見も、本質ではない…
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小説『冬隣』【第6回】順菜
「いい?」と聞かれ、抵抗なく頷いた。言葉少なに手を繋いだ二人は部屋に入り、優しく…
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実用『腰痛世界の歩き方』【第10回】高橋 弦
友達をつねって「痛っ」と言われると「生きてる証拠!」なんてやり返した小学生時代。痛みを知覚することは〝体が正常な証〟
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エッセイ『ことばの匂い』【第2回】竹本 祐子
「偽物の黒猫はむなしく宙を見上げるばかり…強い日差しを背に受けて飛翔する鳥たちが、空から笑っている。」
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エッセイ『昭和の子――12歳の自分史』【第2回】服部 真
幼い時に見た伊勢湾台風の被害。雨が止んだ次の日、父に連れられて歩くと腹がフグのようにでっかくなっている人や、片手のない人など...
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小説『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』【第23回】高田 知明
『ふみ』さんの呪いを断ち切るためある賭けにでた――それは生まれたばかりの長男を危険に晒すかもしれない"奥の手"で…
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エッセイ『腐ったみかんが医者になった日[注目連載ピックアップ]』【第20回】河原 風子
「何にも言うこと聞かないのね。もう勘当よ」母はどうやらやっと私を捨ててくれたようだ。大きな肩の荷が下りたような感覚だった
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小説『なでしこの記憶』【第7回】坪井 聖
高校の入学式、両親の仏壇に手を合わせ家を出た。最寄り駅に着くと、券売機前の柱の前に、目を疑う人物が…
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エッセイ『62歳、旅に出る!』【第10回】菊池 亮
【60代のひとり旅】音楽で国境を越えた瞬間!「あんたギター弾くの?」マルタでのハウスキーパーの一言で弾き語りをすると…
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エッセイ『それでもこの仕事が好き』【第2回】氷上 龍
懸命に介護しても「うちの嫁は何もしてくれない」と平気で言われ、それを聞いた一緒に住んでいない人から責められる。耐えられず…