【前回記事を読む】「おい! なんでいるんだよ!」――すれ違うロープウェイを何気なく見て目を疑った。そこに乗っていた二人は、俺の…ヘンゼルとグレーテルは、なぜ魔女に「殺され」そうになったのか。人食い魔女なら、賞味期限があって雨に弱いお菓子の家を作ってまで森の奥で子供を待たなくても、魔法でいくらでも子供を誘拐できたのではないか。お菓子の家は、だってこんなに手間がかかる。「やだ、結愛(ゆあ)先生ってお…
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社内の座席、どうしていますか? 配置次第で主従関係のバランスが崩れ、秩序が失われることも。社長室や従業員部屋は…
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俳句・短歌『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【最終回】田中 祐子
【終戦80年】焼いている最中も、従妹の体はピクンと動く。「まだ生きとる!」と思っても「イヤ、死んどる」と焼き続けた。私は何を…
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エッセイ『時をつむいで』【第18回】中村 良江
給料2か月分する革靴を「2回に分けて払うてくれたらええ」とニコニコ売るおじさん。戦後、パン一つも有り難い1948年に…
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小説『人生の切り売り』【第14回】亀山 真一
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評論『東北大学処分粉砕闘争』【第10回】石井 恭平
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評論『怪物退治の夏[注目連載ピックアップ]』【第7回】畑山 公希
甲子園名門・銚子商の強さの正体とは? 「豪打」のイメージがあるが、実はその真価は…全国を驚かせた戦術と猛練習の実態
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エッセイ『作家と住空間』【第2回】三木 奎吾
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エッセイ『ALSと闘った日々[注目連載ピックアップ]』【第2回】松本 しほり
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エッセイ『ひとりで生きてゆけるかな』【第2回】牧田 恵
原因の分からない辛さ、でも「あなたは病気じゃないよ!」――どこに行っても言われる言葉。心の底まで苦しかった…
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エッセイ『心に咲いた向日葵』【第5回】丸山 珠輝
事務室に続くこの廊下は"涙の溜まり場"――言葉の暴力、そして体罰…。職員からの虐待が、そこにはあった
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評論『“魔法の国”日本 ~駐日アメリカ大使夫人が見た明治・大正の日本~』【第2回】中村 信弘
日本に"魔法"をかけられた――アメリカ人女性が罠にかかったかのように何度も日本に帰ってくることになった理由とは…
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小説『紅の記憶 武烈と呼ばれた天皇』【第2回】青葉 こと
「この話は本当に史実か?」短命に終わったある天皇をめぐる記述に不比等が疑念を抱く。その天皇の名は――
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小説『アントライユ』【新連載】鈴木 恋奈
たしか、彼が冷たくなったのは四年くらい前から――都合の良いセフレだと思っているのだろうか…
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小説『店長はどこだ[注目連載ピックアップ]』【第2回】八十島 コト
ネクタイを選ぶときのように、男は女を好きになる。不倫したい妻帯者、まずはさりげないやりとりで女子社員を食事に誘う
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小説『私の描いた看護記録』【第2回】木痣間 片男
私がやったら、この人は確実に命を落とす。胸骨圧迫なんて模型相手にしかしたことない!――動揺する新人看護師。一刻を争う事態に…
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小説『薔薇のしるべ』【第11回】最賀茂 真
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小説『残念ながら俺は嘘つきだよ[人気連載ピックアップ]』【第4回】二本松 海奈
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実用『日本企業の物流軽視が招く”モノが運べない”危機』【第11回】久保田 精一
物流は「ノン・コア」ではない! アマゾン・ウォルマート・ユニクロに学ぶ“自前化”と日本企業に迫る構造変化の波
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俳句・短歌『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第11回】田中 祐子
【終戦80年】「焼け死ぬるけえ、早う逃げんさい」――ピカっとした瞬間、意識を失った。気が付くと潰れた家の下敷きになっていて…