俳句・短歌 句集 2022.05.14 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第63回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 たそがれの風少しある落葉焚 コンコース一掃したる空つ風 真向かひに南アルプス大根干す
小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第6回】 春山 大樹 急に連絡が途絶えたストーカー男の様子見に、家を訪ねた。電気は点いているのに返事がない。こじ開けたドアの向こう、見えたのは… 【前回の記事を読む】ストーカー気質の男の相談で探偵事務所を訪れた。「大抵の男はこれで震えあがる」とすすめられたオプションは…林良祐の家は都心の住宅街にあった。築40年以上は経っているであろう古ぼけた2階建ての木造家屋で、周囲は塀で囲まれているが庭は非常に狭く、そこに植えているというより勝手に生い茂ったような笹が周囲からの目隠しになっていた。西側に細い路地があり、そちら側に庭の小さなゲートがあり、…
小説 『女力士右近』 【第6回】 関 勝利 「相撲の方に集中してくれたらええ」桜田部屋の借金を引き受けた望月――右近はいつしか「竜女」と呼ばれ始め... 【前回の記事を読む】注目を集めた女力士。彼女の対戦相手は経験も豊富で、身体も一回り以上大きかったが、勝つことが出来なかった。その理由は…「ああ。ヨシちゃん久しぶり。元気にしてた? ちょっと女将に代わってもらいたいんやけど、ええかな」どうやら、桜田部屋に電話していたようである。一拍置いて口調が変わる。「ババア。借金する前に相談せんかい。子供らに不憫な思いさせやがって、何っ、特に苦情は聞いてないやと…