俳句・短歌 句集 2022.05.09 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第62回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 正装の案山子いきなり担がるる どの家も合掌の屋根秋暮るる 往来をしばらく塞ぎ今年藁
小説 『余白』 【第9回】 山本 実咲 結婚後発覚したカードローンやら何やらが、もう増えていないことを願う。額は増えていてもいいけど、せめてローン会社の数は… 【前回の記事を読む】「一人で全部育児をする。だからどうか子どもを産んでほしい」――しかし夫は家事も育児せず、これまで以上に「子ども」になった結婚前には突然右脚のふくらはぎに割と大きな柄のタトゥーを二つ入れた。何度見ても何を表現しているのか分からず、それが何なのか何度聞いても忘れてしまうのだが、夏になると毎年、せっかくだから短パンを履けばいいのに、となぜか感じてしまう。タトゥーを入れる日、私は仕事…
小説 『愛[注目連載ピックアップ]』 【第18回】 高見 純代 「さわっちゃダメかい…?」「いいわ…」——彼は首元に顔を寄せてきて、耳元にキスをした。私は体が熱くなり思わず「抱いて」 【前回の記事を読む】「明るくて…恥ずかしいわ」私は明るくて広いリビングで裸になる事をためらっていた。すると彼は「脱がしてあげるよ」私は目をあけ、立ちあがり、ジーンズのジッパーを下げ、脱いだ。そしてパンティも脱いだ。「あぁ……」と私は明るい部屋を見わたし、恥ずかしさのあまり、ソファーへ倒れ込んだ。「大丈夫かい?」「えぇ。ちょっとめまいがしたの……」神矢はイーゼルを立て、キャンバスを乗せた。「もう少…