【前回の記事を読む】初の海外修学旅行前に「9.11事件」…全ての責任は学校に!?
中部地区の単位制高校
将来構想検討委員会の委員長として ~悪戦苦闘するも評価は「C」~
さて、海外修学旅行から帰ってくるや否や、私を待っていたのは、「将来構想検討委員会」の大仕事であった。これは校長の命を受けて、10年、20年先の学校のあるべき姿、いわゆる将来構想を検討していくというものであった。いわば「学校改革の委員会」とでもいったところだ。
メンバーは、今思うに、その多くが消極的で、校長に指名されたから仕方なく参加しているという感があった。反対はしないが協力もしない、会の中心となるようなポストは御免被るといった姿勢で、結局のところ、自分が委員長をやる羽目になった。
職場内の受け止め方も、決して良いものではなかった。校長から“特別扱い”されたメンバーが勝手なことを企んでいる、そんな色眼鏡で見られるのを肌で感じた。職員会議などにおいて、定期的に進捗状況を報告していったが、その度に、猛反対、総スカンを食らった。中には、個人的な罵声を浴びせる者もいた。
委員で手分けして、先進校の視察も行い、新しい教育課程の編成案などの骨子をまとめていこうとしたが、猛反対の中、遅々として進まなかった。
年度末に、校長の委員会に対する評価が下った。それはかなり厳しいもので、「C」評価であった。私は人事異動の関係で、後任に託すことになってしまったので、その後のことはよくは知らない。
ところで、この取り組みもよくよく考えてみれば、前任校の時、まわりの協力が得られず、何もかも自分でやった状況に実によく似ている。進路指導主任、教育課程委員長、そして今回の将来構想検討委員長と、これまでの人生、こうしたことの繰り返しであった。