エッセイ エッセイ 食品 2022.04.28 台湾にある「蝶の宝庫」埔里…昆虫博物館にて日本語を聞く 【写真1】余清金先生と筆者。2005年の訪問の際、 先生自身の銅像前で。父の余木生氏が、1974 年に創設した木生昆虫博物館 【写真2】先生著作の図鑑(台湾の天牛・カミキリムシと金亀・コガネムシ)とサイン 【写真3】グルメの聖地でもある台北最終日の前夜は、家族に合流し北京ダックに舌鼓 【写真4】博物館隣接の胡蝶園では、吸蜜用のランタナの花に、カラスアゲハ、コモンタイマイ、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、ベニモンアゲハ、オオゴマダラ、コノハチョウなど、多数の美しい蝶が乱舞していた 【写真5】麗しく美しい甲虫ルリボシカミキリ、東京奥多摩の林道で
小説 『恋愛配達』 【第15回】 氷満 圭一郎 配達票にサインすると、彼女は思案するように僕の顔を見つめ「じゃあ寄ってく?」と… 「本業は酒屋で、宅配便はバイトです。ところでさ」ぼくはたまらず差し挟まずにはいられない。「さっきからなんなの、どっち、どっちって?」「だってあなた、ドッチ君だもん」「何、ドッチ君て?」すると瞳子さんは、ぼくの胸に付いている名札を指差した。これは配達者が何者であるのか知らせるために、運送会社から貸与されているものだ。ぼくの名前は以前病室で宴会を開いた時に教えていたはずだが、漢字までは教えていない。…
小説 『おーい、村長さん』 【第9回】 浅野 トシユキ 自分の知らない兄の姿。兄は何を感じて村長の話を受けたのだろう…。 兄は村に住み始めると、地元の人たちと親しく交流をするようになる。林業の人、農家の人、キャンプ場の人やバスの運転手さんとも友達になった。村祭りや花火大会にも進んで参加した。とにかく村の暮らしを楽しみ、村の人たちと仲よくなって皆さんから信頼されるようになっていた。前回の村長選挙のとき、候補者がいないという話になった。以前の村長は病気で亡くなり適任の候補が全くいないという状況だった。村にとっては一大事…