【前回の記事を読む】詩集「素直になりなよ、もっと 今からでも遅くはないさ」
第一章 詩
平和をねがう
僕らは闇の中でたどり着いた
朝焼けだったこの街で
一人っきり悲しみを抱え込んでいる
何も無かったあの頃 無邪気に遊んで 自由に遊んで
子供達はいつの間に 被害者になったんだろう
僕の代わりに命を神に授けて
辛さを 何かを 言葉に変えてしまうというなら
僕は許せない 決して許せない
彼の名を 彼女の名を いつまでも叫び続けていたんだ
泣き叫びながら
迷いながら
僕らがおもちゃを 何気なく見つめていたとき
血まみれになった子供達が たくさんいた
そして 母親は冷え切った我が子を 胸に抱いて泣いていた