俳句・短歌 短歌 2022.04.25 短歌集「茜色の空」より三首 茜色の空 【第3回】 有波 次郎長 人間の美しさとみにくさ、コロナ禍での生活、忘れられないあの女性……。 ささやかな日常を詠った誠意ある作品、幅広く物事を取り上げ、「今」を鮮烈に詠いあげた短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 戦争に行くには行くがそれはただ生きるが為の窮余の一策 人間の惨たらしさを競う月・八月よもう永久(とわ)に消えゆけ 目を覆うばかりの蛮行繰り返すこれが人間? 本当に人間?
小説 『迷いながら揺れ動く女のこころ[人気連載ピックアップ]』 【第4回】 松村 勝正 家政婦になったときから、ご主人を異性として意識したことはなかった。しかし昨晩の出来事で、奥様に対する小さな嫉妬心が芽生え… 【前回の記事を読む】あの時、家政婦は嫉妬していた…? 家に来て20年。夫の入浴介助は彼女の仕事。それを私が気まぐれで奪って…四方八方から飛び交う市場独特の掛け声や買い物客たちの行き交う足音で、二人はしばらく無言でいた。市場の入り口に差し掛かった所で、美代子が「美月さんは毎日大変ね。私、昨日主人の入浴介助をしたでしょう。初めは軽く考えていたのね。でも無理だと悟ったわ。やはり美月さんにお願いします」…
小説 『幸せを呼ぶシンデレラおばさんと王子様[新連載記念ピックアップ]』 【第15回】 武 きき 「私、シンデレラ?」不倫をされ傷ついた先で素敵な男性からのプロポーズ、結婚指輪、結婚式と幸せなことが次々と!! 【前回記事を読む】「私は、幸せで涙が止まらなかった」不倫され離婚した母の再婚相手はお金持ちの社長だった。翌月の吉日に近藤さんに証人になって頂き、婚姻届を区役所に出した。「今日から、今井ゆりだね。僕が守って行く。幸せになろうね」「今井ゆりです。よろしくお願いいたします」「健のところで結婚指輪を注文している。僕が選んだ。気に入るといいな」ジュエリーコーナーへ。「今井さん、いらっしゃいませ。おめでとう…