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プライベート出産体験の語り
ひとりで産むことで産んだ実感を得たH・Aさん
H・Aさんは、助産所で生まれた姉が障害者となったため、母親は医療の管理下にない出産は危険という考えを持つようになり、H・Aさん自身と妹、弟は大学病院で生まれました。
しかし、母親から聞いていた自身の誕生は、自分の力で生まれたというものではありませんでした。そして、自分の力で生まれることができなかったという思いがトラウマとなり、それを解消するために自然出産したいと思っていました。
そこで第1子を助産所で出産し、第2子も助産所で出産予定でした。ところが第2子の妊娠中に血液検査で異常が見つかり、助産所では出産を引き受けてもらうことができなくなり、プライベート出産を選択しました。そして出産は、夫が頭痛のため休んでいる間に、ひとりでお風呂に入り水中出産したというものでした。ひとりで出産した体験についてこのように語っています。
「こんな楽なんだなって思ったんですね、自分で産むってことが。(略)やっぱひとりで集中できて本当良かった。誰もいないほうが私は良かったっていうか、野生の動物はそうやって産んでるじゃないですか。だから、もうそれが自然の摂理というか、すごい楽でしたよね」
「1人目のときは人が取ってくれた出産だけれども、2人目は自分で取ったじゃないですか。そりゃ自分しかいないから。だから、何か本当に産んだ実感っていうか、出てきたのも自分でさわったし、すべてが自分なので、産んだっていう実感がもうまるで違った。私が産んだんだなって……」
「四つん這いだとこんなに楽。どんだけ痛みが違うんだって思いましたね」
誰にも邪魔されず、誰かに気を遣ったりすることなくひとりで産んだこの出産は、とても楽で、産んだ実感を伴う最高の出産であったようです。H・Aさんはトラウマが解消したのみならず、「母親も、姉の出産以降病院で産まなければ危険と考えていた認識が変わってきているよう」と言っていました。