薬は飲み始めてからいつ頃に効いてくるのか?

(1)薬効がなくなるのは投与中止後4~5半減期経過時

(2)定常状態に達するのは投与後4~5半減期経過時

(3)定常状態のない薬:投与したその日から効果が出る。

(4) 定常状態のある薬:定常状態に達したあたりから安定した効果が出始める。

(1)と(2)に当てはまる薬は、血中で消失する速度が一次速度式に当てはまる薬です。消失速度がその場にある薬物濃度に比例するタイプという意味なのですが、多くの薬がこのタイプなので、上の考え方がほぼ当てはまると考えてよいでしょう。

しかし、全ての薬がこの原則に当てはまるかというと実はそうではありません。大原則として覚えておいて良いのですが、この原則の例外の典型例をいくつか示しましょう。