小説 『魔手 隠密捜査官6』 【第7回】 冬野 秀俊 製薬会社の研究員を乗せた飛行機が、房総半島沖で爆破された。その乗客には両親も——私は、13歳でたった一人取り残された。 【前回の記事を読む】ホテル内に協力者でもいない限り、犯行は不可能…なぜ、私が狙われたのか? 調べてみると、とある部屋の宿泊者情報と……大利家戸清一は、十三歳の時生活が一変した経験を持つ。商社勤務の父角違正造(すみちがいしょうぞう)と製薬会社研究室勤務の母はるが乗った飛行機が、房総半島沖で爆破されたからだった。このとき、叔母なつ子と一緒に迎えに行った妹のふみが飛行場の大混乱に巻き込まれて、ふみは行…
小説 『九頭龍王 オホト』 【第11回】 森長 美紀 亡き母に代わって弟・武烈王を育ててきた姉姫・手白香姫。しかし2年前、弟王は暗殺…遺された妹姫を利用しようとする豪族が相次いで現れ…… 【前回記事を読む】大王にとって何番目のお子になるのか…婚儀前日に発覚した妊娠。手を腹部に置いたまま驚きを隠せない姫に、大王は…この頃、六世紀の朝鮮半島、北に高句麗が大陸の防戦に明け暮れ、東に新羅、そして西に百済と建国分裂していた。伽耶(任那)は、越国の飛び地であり、大陸との交易中継地として開かれていた。その伽耶を通じ大陸の援助を受け、新羅が建国されたといっても過言ではない。伽耶は独自の、今でいう…