エッセイ 『犬のバトン』 【第10回】 竹本 祐子 散歩中、愛犬が突然動かなくなった。必死の顔で私を見てくる…なぜ?とりあえず抱き上げて体を見てみると、理由が分かった。 【前回記事を読む】台所からプラスチックが燃えたような異臭が…父を問いただすと、得意げに「魚を焼いたんだ」と。見ると青くてドロッとした物体が…酒蔵(さかぐら)らしく、小さな樽で犬小屋を作ってもらう。仕事の間は日向に置かれた犬小屋に繋がれて、のんびり眠っている醸(ジョウ)。仕事が終わると、私の車に乗って家に帰る。家に帰ると、日課のごとく家じゅうを駆け巡り、何か噛むものを見つける。段ボールなど見つけよ…
小説 『「訳アリな私でも、愛してくれますか」最終回記念!総集編ピックアップ』 【最終回】 十束 千鶴 「除去した左胸を彼氏に見られたら…」急に不安に襲われてポロポロと泣きだした彼女に、彼氏が伝えたある言葉とは 【前回の記事を読む】髪を優しく撫でられ、抱き寄せられた。彼の匂いに包まれながら頷くと、口づけをされて…触れられたところから愛しさが溢れた。「先にお風呂入りますか?」「はい。緊張しすぎて、心臓が破れそうで……一度落ち着く時間をください」「わかりました。ではお先にどうぞ」笹川に礼を言ってシャワールームへと向かう。シャワーを終えて髪を乾かしたあと、改めて自分の身体を見つめた。鏡に向かい合うと、どうして…