エッセイ 『遠い夢の向こうのママ[注目連載ピックアップ]』 【第13回】 かおる 大学生になった頃、母から「大事な話がある」と戸籍謄本を差し出された…「パパは暴力団員で、本当の母親は……」 【前回記事を読む】高校卒業の日、母は友人を“付き合う価値がない人間”と値踏みした…「私立の高校の人らはくだらない」と馬鹿にしてきた。そんなある日の夕方、突然ママが「ちょっと話があるからここに座って」とダイニングテーブルに向かい合って座った。真剣な話だと思わず、冗談ばかり言って茶化しながら座る私。いつの間にかパパは別の部屋に姿を消していた。ママが一枚の書類を見せてくれた。戸籍謄本だった。「あんたの…
小説 『「訳アリな私でも、愛してくれますか」最終回記念!総集編ピックアップ』 【第6回】 十束 千鶴 恋人になったら、お互いの身体を見ることになる…その時に失望されないように、打ち明けた。「胸が片方無い」ことを。 【前回の記事を読む】良い雰囲気になって「次のステップに進みたい」と言われた夜、病気で左胸を切除したことを伝えた。すると、彼は…「はい。だって、笹川さんにも選ぶ権利がありますから。選ぶためには、きちんと情報を提示しないとそれは詐欺だって思って……だって、訳あり商品だってわかっていて買うならまだいいですけど、最初からそれを告知していなければそれは相手の人への裏切りじゃないですか」「くるみさん、あなた…