小説 『スノードロップ―雪の雫の日記―[注目連載ピックアップ]』 【第4回】 降谷 さゆ 「夕方の電話が最後の会話になった」…1時間後、彼女は変わり果てた姿で見つかった。帰宅ラッシュの中、歩道橋下に倒れていた。 【前回の記事を読む】婚約者が『“安置されている”病院に、今すぐ来ていただけますか?』…警察からの突然の電話に、急いでタクシーを拾って向かうと…カーテンの隙間から明るい光が差し込む。「……朝、か」今日も梅雨にしては珍しい晴れの日のようだ。いつもだったらすぐにカーテンを開けて清々しい日の光を部屋に取り込んで、朝にはめっぽう弱い彼女に「おはよう」「そろそろ起きて」と優しく声をかけるのに、今僕の隣には誰…
小説 『『冬隣』会員限定!全話公開記念ピックアップ』 【第6回】 順菜 ホテルに入った途端「もう終わりにしたいの、この関係」と言うセフレ…だから腕を取ってベッドに引き込んだ。組み敷いて… 【前回の記事を読む】社食でランチ中、“そういう関係”の同僚が「彼女さんに会いたい」と言い始め…彼女が働くバイト先で送別会の予約をされてしまった。翌日はみどりとの逢瀬の日だった。いつものカフェで、堂々巡りが続いていた。「異動したらちょっと遠くなるから、今の内に一度行ってみたいの、本当にそれだけよ」「何もわざわざ……」会わせたくはなかったが、どうも気は変わらないようだ。何か言われたら困るんだけど………