小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第66回】 春山 大樹 飛行機事故で両親を失った少女…現場で発見された時、少女がしっかり手に握っていたのは、人間の形をした人形だった。 【前回の記事を読む】妹の就職先で起きた、ある事件をきっかけに…教育者だった両親は心中を図り、妹と私の“地獄”が始まった。「黒豆パン買ってきたからお姉ちゃんにもあげようと思ってここに向かってたら、変な電話がかかってきたからうそ電話詐欺だと思ってすぐ切ったのよ。まさか本当に警視庁の刑事が来ているなんて思わなかった」そう言って皆実は玄関に上がると姉に袋を手渡した。「皆実、大丈夫?」「大丈夫よ。私も最近…
小説 『「訳アリな私でも、愛してくれますか」最終回記念!総集編ピックアップ』 【第4回】 十束 千鶴 「私、実は左側の胸がないの。」──この人なら私を受け入れてくれる、そう思って打ち明けたのに「は……?」 【前回の記事を読む】「これは、デートだと思っていいでしょうか」そう言って、彼は少し恥ずかしそうに私を見てきた。私の心臓は大きく波打ち…「そっか~……私が勝手に、バカにされるって思い込んでただけなのかな」「かもしれない」「小学校の頃は男子みんなに言われたんだけどな。ブスなのにアイドルに憧れてんのかよ、って」「理子はブスじゃないよ」「ありがとう。けど、そう言われたのは事実だもん。だから、ずっとトラウ…