【プロフィール】

■朝井香子

■獣医師 獣医学博士 

■NPO法人 日本過眠症患者協会代表

■麻布大学大学院獣医学研究科博士課程を修了し、某研究所に勤めた後、フロリダ大学獣医学部でポスドク。

その間にクライネ・レビン症候群の症状が悪化し帰国。

療養生活の後、現職となる。

【朝井さんからのメッセージ】

今回対談させていただいた川崎さんは、同じ過眠症患者仲間であると同時に、病気に負けずに前を向いて常に新しいことに挑戦し続ける戦友のように感じております。

このような機会をいただき大変ありがたく思っております。

少しでもナルコレプシーや他の過眠症の認知が社会に広がり、我々が生きやすい社会になることを祈るとともに、私にできることをこれからも行っていく所存です。

たくさんの本の中からこの本を選んでいただきありがとうございます。

乗り越えるとはどういうことか。

私自身、病気を乗り越えたという自覚はありませんでした。

しかし、乗り越えていないのかと聞かれれば答えはNOです。

私の中で、病気は乗り越えるというよりは、共存していくもの。

上手くコントロールしながら自分の人生を送るものだと思っています。

そして今、私は「私の人生」という舞台の主役を演じております。

皆様も皆様の人生において、皆様は主役であり、全てを演出できる監督でもあるのです。

自分の人生をどのように盛り上げていくかは自分次第。

過眠症がひどく、寝たきりの方もいるかもしれません。

しかし、少しでも起きている時間があるなら、私たちはその起きている「少しの時間」を使うしかないのです。

その「少しの時間」をどう使うかによって主役はいかようにも輝けると信じています。

眠ってしまう時間、眠い時間を演出するよりは、起きている時間を演出する、我々が輝くにはそれしか方法がありません。

普通の生活はできないかもしれない、けれど、輝いている。

私は自分の人生がそんな風であったらいいなと思っています。