俳句・短歌 四季 2021.11.04 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第78回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 湖(みずうみ)の水面(みなも)沈静我が心 そう有れかしとそっと見つめる 娘達上着(うわぎ)を脱いで美しく 天女(てんにょ)の様に夕焼けに舞う 図書館の展望台を霧包み 愛の行き交う無錫眺望(ちょうぼう)
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【新連載】 武 きき 42歳で離婚しバツイチに…。でも今が一番幸せ!——何歳になっても「運命の出会い」はやってくる。第二の人生、ときめき再スタート! 杉山香子(こうこ)、四十二歳。あてもなく、見知らぬ町を歩いている。「はぁ~、歩き疲れちゃった。足が痛いなぁ~」素敵なカフェを見つけて入って休む事にした。歩いている人は、年配の女性が多い。静かな住宅地だ。「う~ん。ホットティーが美味しい」私は、自分の生きたい道を進む為にこの町へ来た。でもどうしていいか分からないので、あてもなく歩き回り、とりあえずカフェで休んでいる。靴擦れが痛い。今更、両親に心配を…
小説 『ゴールドライフオンライン人気記事ピックアップ』 【第20回】 齊藤 俊彦 トイレから出てきた彼に続いて出てきた彼女。私は二人が目配せしたほんの一瞬を見逃さなかった。彼にしてはトイレが長かったような… 【前回の記事を読む】大きな瞳と艶やかな長い黒髪にやや豊満なボディ。自分にはないものを明らかに感じてしまい…智子はピザを注視した。チーズとメニューにあるがナチュラルチーズでないのは明らかで、原材料は乳製品ではないと思った。智子はソーセージを口にしたが、子供の時に食べていたものとは味や食感が違うと気づいた。粗挽きとメニューにあるのに肉質は均一で獣脂感は全くない。本物の豚肉ではないのだろう。みんなは着…