紋黄蝶緑の木立潜り抜け 孤独に堪えて舞い過ぎ去った
幾羽もの野鳥の群れに驚きと 蜻蛉一匹漂うを見る
草の上木々の傍らあちこちに 紋白蝶が清純に舞う
※本記事は、2015年12月刊行の書籍『歌集 漣の夢』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 漣の夢【第74回】
中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。
紋黄蝶緑の木立潜り抜け 孤独に堪えて舞い過ぎ去った
幾羽もの野鳥の群れに驚きと 蜻蛉一匹漂うを見る
草の上木々の傍らあちこちに 紋白蝶が清純に舞う