俳句・短歌 四季 2021.10.13 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第75回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 雨粒あまつぶの滴したたり受ける春の宵 ポツリ濡れてもまた気持ち良い 晴れやかな日曜の朝深呼吸 陽光ようこう浴びて草木くさき息づく 鴇色ときいろに此の上も無く麗うるわしく 空が照り舞う春の夕暮れ
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第29回】 十束 千鶴 「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ… 【前回の記事を読む】「私、実は左側の胸がないの」——この人なら私を受け入れてくれる、そう思い打ち明けたが「は……?」「マジかよ……」「ごめんね、今まで打ち明けられなくて……でも、大輝とそういうことをする前に、伝えておかなきゃって思ったの」大輝の様子を伺う。言葉を選んでいるのが伝わってくる。「……まぁ、じゃあ……今日はやめとく?」「え……」(やめてほしいっていうわけじゃないんだけど……)ただ、理解…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第93回】 青石 蓮南 「あなたの血液型ですが。検査の結果は、B型でしたよ」「B型⁉」...医師から言われたその言葉に、愕然としてしまった 【前回の記事を読む】息子の涙にもらい泣きした。父もまた、息子の蓮の事を今まで忘れた事がなかった。そしてまた会える日をずっと願っていたのだ...その日は、会社の規定で、年に一度の健康診断の日であった。会社から指定された病院へ向かって、受付を済ませた。その病院には、妙な噂が流れていた。そこは「死人病院」と言われていて、なにしろ、患者がそこに入院すると、高い確率でそのまま老衰して逝ってしまうのだとか。…