緑成す木々に漂い悲しげに 紋白蝶の白き妖精
今夕も夕立と成り萌え出てる 草木にとって命の湿り
柳萌え水辺に生える青葦が 萎える心に憩いを呉れた
※本記事は、2015年12月刊行の書籍『歌集 漣の夢』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 漣の夢【第68回】
中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。
緑成す木々に漂い悲しげに 紋白蝶の白き妖精
今夕も夕立と成り萌え出てる 草木にとって命の湿り
柳萌え水辺に生える青葦が 萎える心に憩いを呉れた