原因思考か? 目的思考か?
ここでは仕事における考え方について掘り下げてみたいと思います。あなたは何か問題が起こったとき、それを解決するためにどういった考え方でアプローチしますか?
このソリューションを導くとき、大きく分けて2通りの考え方があります。それが原因思考と目的思考です。
原因思考(原因論)とは、例えば「新型コロナウイルスの影響で販売が不振になる」と原因にフォーカスする考え方です。一方、目的思考とは、「コロナ禍で外に出られないならオンラインサービスをつくろう」というように、どんな事態でもリフレーミング(視点を変えた発想をする)を行い、自己の成長に役立てる思考だと私は考えます。
できない理由ばかりを言う人や「最初から私には無理」と諦める人もいます。ですが、“いま”のビジネスを選んだのも自分です。どんな状況であっても、自分の選択で職業を選んだのです。起業したのも自分の自主的行為です。あるいは、事業を引き継いだのかもしれませんが、いろいろ原因はあれどそれを決めたのはすべて自分なのです。そこに言いわけは何もありません。
また、原因思考といっても、原因だけを分析して、目的のために原因を検証して対策を行うのであるならばいいのですが、原因追求で終わってしまう経営者がよくいます。
もちろん、究明できない原因もあるでしょう。しかし、それならそれで「だったらどうするの?」と先に進まなければなりません。そうでなければ、自己の成長もマーケティングで成果を得ることもありません。それは新型コロナウイルス対策でも同様です。すべて、経営者の責任です。