正解のない時代の選択と行動

価値観が多様化し、「何が正しいのか?」が不明確な時代です。もしくは、正解があったとしても、それを受け入れることができない時代なのかもしれません。

例えば、経営に関する異業種交流会や研究会などで、学びを求める経営者に提供されている学びは、すべてと言っていいくらい正解ではないでしょうか。しかし、それらすべてを経営で実行することもできません。

本来なら、自社の経営の不足点を学び、それを実行するべきなのですが、多くのビジネス講演などで経営者はまるで映画を鑑賞しているように「良い話だ!」と聞き惚れますが、聞くだけで何も講演者の話しからヒントを受け、それを実行していないように感じられます。

また、論理的に考えるとビジネスはすべてリスクが伴いますので、そのリスクのことにフォーカスし、石橋を叩いて壊すほど慎重な経営者が多くいるのも事実です。重要なのは行動するための「勇気」をもつことです。

私の趣味であるバイクのレストアは、1970年代から1980年代に生産されたバイクを購入して、それをすべて分解し、色などを塗り再度組み上げるものです。ところが素人の私は、分解して組み立てるときに、その順番を間違えたり、部品を紛失したりさまざまなトラブルが発生します。

そんなとき私は、「分解したものが組み上がらないわけがない」、「直らないバイクはこの世にない」と笑い飛ばします。また、部品を組むときによくあることですが、1度目は上手くいかなくても、3回目ぐらいにはとてもスピーディーに組み上がります。失敗を繰り返すことで私は成長します。

成功者の話は過去の成功体験です。いい話だと感じたら直ぐに実行するべきなのです。

また、重要な部分では「カメ」になります。結果を急ぐとロクなことがないので、十分な時間を取ることにします。最後に私は「やればできる」と大喜びをします。

何でも、挑戦するには時間とコストがかかります。最後はフィーリングで決めて実行するのもいいでしょう。意外と「正解だ!」と思うことは失敗しますから。「他社がやっていない」という判断基準でもいいでしょう。

そのように経営者自身が決断のモノサシを持つことです。その挑戦が自社だけの正解と結果的になるのです。そもそも、いまはマーケティングでは行うことすべてが失敗であり、その失敗から正解を見つけるという時代ではないでしょうか。言い換えると、いまの最適化で決断をして、修正に修正を重ねるということです。

ですから、先のことやリスクばかり考えていると、この時代に優れた経営者に成長することは不可能なのかもしれません。弊社の顧客で、Webサイト制作でも1年程度検討する経営者がよくいます。1年という時間の無駄をその経営者はどのように考えるのでしょう。たぶん、ほかに忙しいことがあるのでしょう。

しかし、経営者や現在を生きるビジネスマンは、優先順位がつけられない人に仕事を任せたいと私は思いません。『7つの習慣』の一つである第3の習慣「最優先事項を優先する」には、とても重要な意味があります。

ここで説明は控えますが、仕事のできる人、人生を幸せに生きる人には重要な習慣です。私たちは学生ではありません。正解の数を集めて評価されるのではありません。100回失敗しても1度成功すればいいのです。その一つを見つけるためにもマーケティングを取り入れてください。