「商売」という概念を捨てよう

販売をするとき最も重要なのが、「売ろうという姿勢をユーザーが感じたら成果は得られない」ということです。

これは販売会議などでも同様で、「売上高」という結果にフォーカスした会議では効果は期待できません。見込み客数やマーケティングのKPI(重要業績評価指標)でいうとLTV(顧客生涯価値)である生涯顧客について話し合うべきです。

つまり、目標と現状の差を定点観測からしっかり把握し、一人の友だちが私たちの商品やサービスにどれだけ満足して取引を継続してくれるか、そこにフィーチャーすることが重要となります。

そして、もっと重要なのが、あくまでも「ユーザーに喜んでもらう」という視点からマーケティングプランを検討することです。

「商売」だからとそろばんを片手にプランを検討しないでください。顧客に喜んでもらえば利益はついてきます。

もちろん、友だちをつくるときも損失を被る可能性はあります。しかし、友だちなら自らの利益を考えず、商品とお金という関係ではなく、深い絆をつくるべきです。

そして、Win-Winの関係をどのように築くかを考え続けるべきです。

考えることをやめて、安易に「商売だから」と割り切ることにより継続的な利益はあなたの会社から逃げていきます。

「商売」=「利益を求める」という図式でなければ「商売」という概念でも問題はないのですが、新しい時代のマーケティングでは、「あの会社は良い企業」と評価されることで継続的な成長が望めるのです。