フレームワークを使って紙に書いて考える

頭のなかにビジネスのアイデアやヒントが浮かんだら、それを紙に書いてマーケティングプランを考えましょう。

マーケティングではさまざまな原則的なフレームワークがありますので、それぞれのフレームワークに適合した案にまとめてください。

STP分析・PEST分析・4P分析などを紙のテンプレートに書き込んで検討し、次に顧客の行動の測定・ペルソナなどイラストなどを交えるようなイメージです。

STP分析とはこれまで述べてきたような友だち探しと自社のポジショニングを考えることですが、PEST分析とは、「Politics(政治)」、「Economy(経済)」、「Society(社会)」、「Technology(技術)」という4つの外的環境から分析していくものになります。

4P分析は、頭文字がPになる4つの単語、「Product(商品)」、「Price(価格)」、「Place(流通)」、「Promotion(販促)」からマーケティングを考えるプロダクトアウトの分析視点です。

このような枠組みを、壁のホワイトボードでもミスプリントしたコピー用紙の裏でもいいので、手で書くことによって具体化してみるのです。こうしてチャートやフレームを駆使することで見えてくるものがあります。

私が勤めていた世界的大企業であるICT会社のセクションでは、PCを使わずロールペーパーにプログラムやプランを書いていました。PC操作することに脳を使わず、まず頭のなかの物を書き出し、視覚を使うほうが効果的だからです。

海外テレビの刑事ドラマでよく見ると思いますが、殺害された被害者の写真や関係者の写真をホワイトボードなどに貼っているのは、視覚やイメージを大切にしているからです。

プラン作成などのすべてではなくても、初段階はアナログな紙を利用したほうが効果的であると私は考えています。

私は実際に、Googleカレンダーを使いながらフランクリン・プランナーの手帳をスケジュール管理に活用しています。手帳に書くことにより効果が得られる項目もありますし、この手帳には各フレームワークが印刷されているので便利です。

デジタル機器やアプリケーションは「便利だから利用する」という視点ではなく、効果性にフォーカスして利用してください。