さらにターゲットである友だちのタイプを分析するとペルソナが描け、ジャーニーマップが書けます。
ペルソナとは、ターゲット層のなかから仮想ターゲットを抽出して、「ペルソナ」として架空の人物をより具体的につくり上げることで、より具体的なアイデアが出しやすくなったり、判断に迷ったときの指針になったりするというメリットがあります。
言い換えれば、自社の友だち層を明確にして、その友だち層の価値観や行動パターンを把握してマーケティングプランづくりに役立てます。さらにジャーニーマップとは、設定したペルソナの目的達成までの行動を視覚化したものです。この作業で友だちに共感を持ちマーケティングプランを設定することができるようになります。
そして、「惹きつけるチカラ」は3.0から4.0に対応したマーケティングだと私は考えます。
ですから「誰と友だちになるのか?」は、マーケティングでは一番重要なファクターだと私は考えます。そうでないと自分自身が見えなくなります。
「お金を払ってくれれば誰でもいい」、「お金を払ってくれれば何でもいい」では、自社の存在理由と価値がなくなり、ブランディングも構築できなくなります。そして、企業としても個人としても幸せなライフスタイルは構築できません。
弊社の例を示すと、売上規模、契約金額、経営者の考え方・価値観などを重視し、友だちを決めます。売上規模、契約金額などは、たとえ条件に達していなくても、その企業や経営者の将来性を鑑みて、友だちとするかを検討します。
もちろん、最初はイメージが優先します。そして、「友だちは何を好むのか?」、「どんな価値観を持っているのか?」などの分析が必要になり、このような作業によって友だちのタイプを絞ります。
友だちには、「信用」ではなく「信頼」をします。また、友だちに問題が発生したときには、その解決のための支援をします。また、友だちが間違った道を進もうとするときには、僭越ですが忠告もします。それでも、友だちが選んだ道や価値を無条件で認めます。そんな関係です。
その一方で、友だちのタイプを限定している分、自社の一番得意な部分の分析・研究などの成果を1社に提供すると、ちょっとしたカスタマイズでほかの友だちにも使えます。
つまり、「友だちを選ぶ」ということは、効率的で効果的なのです。