自分評価で納得する
会社で仕事をしている限り、自分の評価に対して、関心のない者はいないのではないでしょうか。多くの社員は、おそらく、人事評価の結果が分かるたびに、一喜一憂しているのではないかと思います。
自分の評価が高いと、「いやー、この上司、なかなか分かっているじゃない。よし、もっとやってやろうか!」と喜び勇み、評価が予想よりも低いと、「なんだ、この上司、全然分かっていないよ。もうやってられるか!」と憤慨します。
それもそのはず、上司の評価ひとつで昇給や昇格が決まるのですから、当然と言わざるを得ません。
どんなにいい仕事ができたとしても、たとえ納得のいく成果が出せたとしても、自分に対する人事評価が予想を下回った時には、「何で? ウソでしょ? 何かの間違い?」と、思わず結果を疑ってしまいます。
すでに述べてきましたが、人事権は直属の上司にあります。いかに素晴らしい評価制度が構築されていても、その制度を用いて行う評価には、上司の主観が、無意識のうちに、色濃く反映されることになります。
若いうちは、反省することも必要でしょう。指摘された課題を改善していくことで、更に成長することになります。しかし、ある程度の経験を積んだ「ベテラン」ともなれば、話はちょっと違ってきます。特に、成功体験があればあるほど、自分のやり方や考え方に自信を持ってしまうので、評価との間にギャップが生じやすくなります。