以前ギリシャを訪問したときに現地人の観光ガイドが、

「ギリシャは粗悪な中国品に侵されている」

「中国製の電化製品はスイッチを入れても電気が流れないポットや感電死するような製品もある」

「品質の良い日本製品を欲しいが、高価で購入できない」

と語っていました。安いだけで品質の悪い品を購入せざるをえない消費者側の問題もありますが、粗悪品が市場にあふれているのも現実です。 

カイロの街角で、

「中国人か?」

「いいや」

「韓国人か?」

「いいや」

「日本人だ」 

という会話がありました。以前なら初めの言葉が日本人だったと思いますが、中国人や韓国人かと質問されるほど中国人や韓国人観光客がエジプトに多く訪れ、中国品、韓国品が身近に存在しています。 

香港やシンガポールなど海外の主要な港や空港の広告を見ても、いまでは「LG」「SAM SUNG」などのネオンサインばかりです。日本製品名のネオンサインを見る機会が少なくなり日本人として寂しく感じるのは私だけでないと思います。

日本経済がデフレ経済と政治の不安定さで苦しむさなか2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が発生しました。それは未曾有の災害で、巨大地震による大津波の恐怖をまざまざと見せつけられました。その映像を見て、多くの人は映画のシーンを想いだし、まさに悪夢でした。

でもその時の冷静、沈着な日本人の行動は世界中に評価され、世界の国から救援隊の派遣や多額の義捐金が届きました。

それは日本人の過去からの行いに対する世界の国々からの優しく温かい援助や支援です。とりわけ在日アメリカ軍を中心とした「トモダチ作戦」緊急援助作戦は人として心打たれる素晴らしい作戦でした。台湾からも総額200億円を超える義捐金が届き、多謝、多謝です。

「NEVER GIVE UP」の不屈の精神でこの苦難を乗り越えたのが我々日本人だと確信しております。