意思決定が逆転する

仕事のプロセス変化

いままでの商習慣がオンラインでどのように変わるのでしょうか。大きくいえば3つに分かれます。初対面、内容打ち合わせ、契約の3つのフェーズです。

商談プロセスの中で、最も長い時間とコストがかかるのは、内容打ち合わせです。この詳細打ち合わせとオンラインの親和性が非常に高いのです。

無駄な時間と精神の拡散を招くことなく、上質の内容に仕上がる可能性が高いのです。商談の最も重要な部分がオンラインで可能になる。商談の入り口(初対面)と出口(契約)があるのですが、この双方もオンラインでこなす時代になる可能性があるのです。

現在は、ハンコ文化が残っていますので、オンライン契約行為には時間がかかるかもしれませんが、政府もハンコ文化見直しについて言及していますので、入り口と出口もオンライン化が進み、商談の全工程がオンラインによってなされる時代になることでしょう。

ただ、オンライン社会が進めば進むほど、リアルな価値も増大してきます。

私は、入り口と出口はお互いに顔を突き合わせながら進んで行くのがよいと思います。

リアル(初対面):オンライン(詳細打ち合わせ):リアル(契約)=1:8:1

の比率で商談に関する意思決定が行われていくのが望ましいと思います。

今後は、ビジネスの現場において、オンライン対話による意思決定と、対面による意思決定の比率が逆転することになるでしょう。

オンラインTV会議と仕事の種類

オンライン時代になってもオンライン化できない仕事はあります。どのような仕事でしょうか。

表1は、仕事をシーン別にまとめたものです。

表-1 仕事のシーンとオンライン

仕事は、大きく3つに分けられます。一人で行うもの、相手があるもの、現場があるものです。オンライン会議は企業の生産性向上と企業の進化において密接な関係がありますので、今後、さまざまな創造的なオンライン会議が登場することでしょう。