議事録作成の手間が要らない
会議が終われば担当者が議事録を作成しなければなりません。
忙しいときは議事録の作成ができず、つい報告が遅れがちになります。またたとえ議事録ができあがったとしても作成者の理解が必ずしも正しいとはいえず、事実が歪むことがあります。
会議の内容が重要な場合は、大きな問題になることもあります。オンラインTV会議は、会議の内容を録画する機能がありますので、担当者の手間はなくなります。かつそのときの事実確認ができます。事実を確認できるのはとても便利です。
以上、オンライン会議によって、私たちが不得意としてきたこと、いままでできなかったことが、実現できることになったのです。
これはオンライン革命によってもたらされる経済的な側面、つまり、移動にかかわるコストの削減以外に、仕事の質的な側面において、非常に大きなポジティブな変化が見られるのです。
生産性の向上とともに創造性の発揮につながる大きな変革といえます。
会わなければはじまらないというバイアス
私たちは、ビジネスというものは、人と人で成り立っており、人が出会ってはじめて成立するものだという考えがありました。
出会わなければビジネスにつながらない。出会わなければ人の気持ちをつかむことはできないというものでした。
しかし、出会ったからといって、ビジネスがうまくいく保証はありません。むしろ会わないほうがうまくいったというケースもあります。
やはり対面して相手に対して、どれほど豊かな内容を伝えられるかが重要なのです。対面で会うこと自体が重要なのではなく、会って何を伝えるかということが重要なのです。
今回の新型コロナによってオンライン会議にチャレンジした方は、その大きな可能性を体験し、びっくりされたことでしょう。お互いにオンライン会議をうまく利用しようという気持ちがあれば、商談がオンラインであることの支障はほとんどないのです。
つまり、これまでのface to faceでなければ営業の成果があげられないというのは思い込みに過ぎなかったのです。
意思決定が逆転する
例えば、商談が成立するまでの意思決定プロセスを考えてみましょう。
私たちがある商談を成功させるためには、いくつかのステップがあります。
①はじめて出会って名刺交換する。
②雑談する。
③会話の中で、相手方のニーズがわかる。
④ニーズを満たす提案をする。
⑤提案内容について、繰り返し議論する。
⑥ニーズを満たす基本的な合意が成立する。
⑦契約を締結する。