俳句・短歌 四季 2021.04.08 歌集「漣の夢」より3首 歌集 漣の夢 【第16回】 上條 草雨 中国江蘇省・無錫に留学し、その地の美麗さに心奪われた著者が詠み続けた、珠玉の短歌二一〇〇首と三九首の漢語短歌を連載にてお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 水分をたっぷり吸って若葦わかあしが 水辺に青く膨らみそよぐ 菖蒲あやめ咲き夢に膨らむ学生を 暖かな風優しく包む 日本でも見て来た事の幸福の 蝙蝠こうもりの舞う夕闇下さがり
エッセイ 『ねぇ!ばあば』 【第4回】 akiko,akiko 夫に騙された!! 結婚してからどこかに働きに出ればいいと言っていた夫は強度なマザコンだった?! 短大を卒業してからは何故か体調のすぐれない日が多く、病院へ行っても原因が分からずに悶々とした日々が続いていた。中2から7年間、毎日過酷なバレーボールの練習をしていた身体が、いきなり何も運動をしなくなったからだろうか。それは卒業後幼稚園に勤務していた時で、情けないが1年で退職をした。精神的にも弱い自分が情けなかった。今、思い出してもその頃の自分に「喝!」を入れたい!!正直、一般企業に就職をしたいの…
小説 『泥の中で咲け[文庫改訂版](人気連載ピックアップ)』 【第8回】 松谷 美善 「キミ明日から来なくていいから」と突然の解雇。アパートの管理人からは「三日以内に次の部屋を探して、出て行ってくれ」と言われ… 【前回の記事を読む】母さんが死んで、一人で生きていかなければならなくなった。高校中退後、月6万円での生活。お墓も作れず母さんの骨と一緒に暮らしたこのあいだ、俺がなにか技能を身につけたかというと、まだなにもできないのだが、前より些細なことで怒られることが増えた。たとえば、買い物のお釣りが足りない、車から持っていく材料を間違えているなどなど、以前はこんなに怒られなかったのにと思うのは、多分、俺の思い…