我はいま儚い恋をする女ブルー・ローズにくちづけをして
頼りなく生きてる日々に花達は句読点となる つぎは紫陽花
鐘の音を吸いたる色か藍深く高幡山にあじさいの咲く
※本記事は、2015年3月刊行の書籍『歌集 祈り』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
歌集 祈り【第19回】
―ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする―
夜明けに人知れずそっと咲く花のように、
それでいいんだよ、と許してくれるような、
自分のかわりに、幸せを願ってくれるような。
心に灯りをともす、優しくあたたかな短歌を連載にてお届けします。
我はいま儚い恋をする女ブルー・ローズにくちづけをして
頼りなく生きてる日々に花達は句読点となる つぎは紫陽花
鐘の音を吸いたる色か藍深く高幡山にあじさいの咲く