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保護者編~モンスターペアレントはいるのか⁉~
数年前から「モンスターペアレント」という言葉が使われています。はじめて会った方に、私の職業が教師であることを伝えると、真っ先に、
「モンスターペアレントってのが多いらしいね。今は親の対応も大変だね」
と言われます。そのたびに私の頭には「はてなマーク」が浮かびます。
なぜなら私は今までほとんど「モンスターペアレント」といわれる人に出会ったことがないからです。この言葉も一部の保護者の言動をマスコミが取り上げているにすぎないのではないかと思います。
当然話題になっている以上、世の中にはそういう方もいるのでしょう。その対応をしている教師には、本当に頭が下がりますし、相手が学校だからといって好き勝手に言う人には腹が立ちます。しかし、そういう方はごく一部なのではないでしょうか。
また、はじめから「モンスターだった方」よりも、学校側の対応から「モンスターになってしまった方」のほうが多いのではないでしょうか。動物だって、自分の子どもが危機に陥ると思えば牙をむくのですから。
それでは私が現場で出会ってきた保護者の方はどうだったのか
みなさん自分の子どもをかわいがり、思いやり、その成長を願う、素敵な方ばかりでした。現場の感覚では圧倒的にそういう人の方が多いと思います。私の教育活動がうまくいかない時も、
「先生いいよ! 思う存分好きにやったらいいよ!」
と、背中を押してくれる方ばかりでした。また、
「先生が担任してくれたおかげで今年うちの子すっごい楽しそうだったよ! 先生ありがとう!」
という心からの励ましに、何度支えられたことか(お手紙をくださった保護者の方もいます。今も全て大切にとってあります)。
子どもの教育には、保護者の理解と協力は欠かせません。だからこそ私たちは、
「そもそも教師と保護者ってどんな関係なのか」
ということをしっかり考えましょう。
私の考えは、「教師と保護者の関係は、協力して子どもを育てる仲間である」というものです。