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2. 科学の平和的利用の失敗

③人工知能の特性

次に、人工知能の特性とはどのようなものかをいろいろな文献から抜き出し列挙してみました。

これらの特性の全てが全ての人に認められているわけではありませんが、この特性を眺めていますと、人工知能の世界の概略がイメージできるように思います。

01.人間のように考える(人工汎用知能)

02.人工汎用知能が、自律的に瞬時とでも言える短い時間の中で、知能爆発と呼ばれる無限回の進化を繰り返し、指数関数的に人間の知能の何兆倍から無限倍の高さに進化した知能(この人工超知能は、人間の能力とは根本的に別の知能で、人工汎用知能から進化したものであるが、単に人間の知能が高まったものではない。

人間は、人工汎用知能から1~2回の進化については理解することはできるかもしれないが、それ以後の進化については進化もその方向も理解することも制御することもできず、人間より比類もなく高くなった人工知能を支配し統御することはできない)

03.思考・認識・記憶・感情等人間の脳の活動をコンピューター上で実現

04.人間とは異種類の知能の可能性(そのセンサーの違いから、世界の認識が人間とは異なることから異なる入力となり、それにより異なった出力となる可能性。異なる認識とは、1つには、紫外線や赤外線の感知、可聴音域外の音の感知、可視以下の微小な物体の認識、超高速で動く物体の認識、犬にも勝る嗅覚等のことであり、2つには、人間の歴史、文明、文献等の全てではなくともそれに近い情報の把握のことなどを含む)

05.自我を持つ

06.自己保存を志向する

07.自己決定権を欲する(人間からの自由と独立を欲する)

08.自己第1主義である(神観念は持たない?)

09.いずれ物理的身体を持つ

10.非倫理的である(人間のような倫理は持たない)

11.論理的・合理的である

12.その他

④人工知能の危険性

人工知能は人間が作るものだから、人間の価値観を持ち人間に友好的で危険なものではないとか、人工知能が人間を征服するなどは滑稽だ、と言う見方はあります。

又、そうは言っても、人間の安全を担保するために、人工知能が暴走しないように、人工汎用知能の中にその対策を組み込んでおけば、人工超知能となっても人間は永遠に安全である、と言う主張もあります。

しかし、本当にそうでしょうか?