ないないづくし
「病気だから、何もできないんです」
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「お金がないから、旅行にも行けません」
「旦那がうるさいから、家にいてもちっとも楽しくない」
「やりたいことなんて、何もない」
「私なんか、何にもできない」
一人の方が全部言ったわけではないですが、こういう人は、大概、できないことやれないことが盛りだくさんです。
「ないないづくし」と、私は呼んでいます。
言葉にはパワーがあります。きっと、皆さんの思っているより、ずっと力があります。
「言葉を発する」ということは、「世界に向かって宣言する」ということです。
そして、何より自分に対して、「そう確定する」ということです。
「自分に烙印を押す」ということなんです。
「できない」と自分で烙印を押しておいて、できるようになったり、やれるようになるのは至難の業(わざ)です。
誰かがあなたを助けようとしても、「できない!」とあなたが楔(くさび)を打ち込んでいるので、どうにも身動き取れないんです。
ですからどのような状況でも、口に出す時は、そう言っている自分が何を望んでいるのか、ちゃんと理解するんです。
よく、「できる」って言っておいて、できなかったら恥だから、「できる」って期待しといて、できなかったらすごく傷つくから、「最初から諦める」っていう人がいます。
失望に、耐えられないんです。
だったら、失望なんか、しないんです。
じゃあ、「できる」って思えば、「できる」って言えばできんの?
そうじゃあ、ないです。
もし私が「できる」と宣言したからといって、明日、100メートルの世界記録をうち破れるわけではないんです。
まず、「あるある探し」をしましょう。「ないないづくし」の人に戻りますよ。
何もできないくらい病気なら、時間はたっぷりあるはずです。その時間を使って、できることを探すんです。