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こころの嵐
だいたい、君らはこころの中にいる時間が少なすぎるよ。
自分のこころの中にいないで、
自分のこころを観ないで、
ただ、外に向かって反応するんだ。
訊くと、ただ「ムカッとしたから」とか、「怖かったから」
とか言って、「なんでムカッとしたのか」、「なんで怖かったのか」は
ちっとも知らないんだ。
自分でも訳のわからない理由で、ただ反応して怒鳴ったり泣いたりしてたら、
壊れたオモチャみたいじゃないか。
みんな「俺をイライラさせんな」とか「心配かけないで!」とか、
自分を不愉快にする相手を責めるけど、
イライラするのも心配するのもみんな自分のこころじゃないか。
自分のこころの世話を相手にしてもらうなんて、本当はすごく恥ずかしいんだ。
もちろん、悪意を向けられたり、約束を破られたりして不快なこともあるだろう。
でもそうしたらすることは、悪意を向けられないように、約束を守ってもらうようにどうするか考えることで、怒ったり、わめいたり、恨んだり、呪ったりすることじゃないはずだ。
だって、そうしたってちっとも解決しないんだよ。
いいかい、自分の中で湧き上がる気持ちには、必ず、全て、理由がある。
どんなにこんがらがっていようと、どこかが少し壊れてようと、理由はあるんだ。
だから、その理由を知るために、こころを覗いて自分の怒りを、自分の恐怖を観てみるんだ。