医療・教育・保健・福祉の「4つの葉」

今、私はいろいろな職種の仲間とタッグを組んで、一つひとつの困難を乗り越えていこうとする試みを民間で始めています。7年前から日本イーライリリー社という製薬会社さんの主催で「筑波四つ葉の会」なるものを立ち上げました。

【人気記事】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない

医療・教育・保健・福祉を四つ葉にみなし、それぞれの場で発達障がいに関わる現場の専門家たちを一堂に集めて、みんなで議論する場です。今までの講演会は、演者と座長が一方的に話すだけで、フロアーから質問しない限りなかなか発言できませんでした。自分たちの今の問題に対して、提議ができなかったのです。四つ葉の会では、全員が主役で演者です。お互いの顔が見えてディスカッションし、お互いの理解度も確認できるよう少人数制としました。

メインは小児科医、精神科医の医療および保育園、幼稚園、小・中学校、高校、大学の教育の専門家たちで、さらに児相、発達障害者支援センター、保健師、スクールカウンセラーなども加わります。我々専門家が、発達障がいで悩むお子さんに今できることは何かを、現場重視で考えていくのです。発達障がいの研修は、講演会をただ聴くだけの総論からみんなで討論する各論の時代に入ったのです。

医療・教育・保健・福祉の四つの領域で発達障がいのお子さんを支えています。四つ葉の中のさまざまな職種の人たちが、一堂に会して議論を重ねていきます。