Slime Slime Slime
タクが驚き、ふとミコトから目を離したその時だ! ミコトの後ろの茂みが、ガサガサッと音を立てた。すると突然、一匹のモンスターがミコト目掛けて襲いかかって来たのだ!
「しまった!」タクが叫んだ。
(手遅れか……?)
タクは剣を抜いていた。だが、すでにその場所にミコトの姿はなかった。モンスターでさえ、一瞬の出来事に何が起こったのか分かっていない。辺りからミコトの気配は完全に消えている。タクは素早くモンスターを倒すと、その場に呆然と立っていた。
「タクさ~ん、こっちこっち~。」
遠く離れた場所からミコトの声がする。声の聞こえた方へタクが走って行くと、ミコトはしゃがみ込んで四つ葉のクローバーを探していた。