三個ある時計のすべて止まってる茶房に流れるアンディー・ウィリアムス
自らのたましい撥(ばち)で叩きつつ男は津軽三味線を弾く
「人」という名称持てる物体がたてよこななめに地下街を行く
―ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする―
夜明けに人知れずそっと咲く花のように、
それでいいんだよ、と許してくれるような、
自分のかわりに、幸せを願ってくれるような。
心に灯りをともす、優しくあたたかな短歌を連載にてお届けします。
三個ある時計のすべて止まってる茶房に流れるアンディー・ウィリアムス
自らのたましい撥(ばち)で叩きつつ男は津軽三味線を弾く
「人」という名称持てる物体がたてよこななめに地下街を行く