俳句・短歌 歴史・地理 歌集 歴史 2021.01.06 歌集「風音」より三首 歌集 風音 【第23回】 松下 正樹 何気ない日常にある幸せを探しに。 優しい風を運ぶ短歌集を連載でお届けします。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 柿熟れてまっ先に来るひよどりの 品さだめする声のするどき 忙しき仕事の合間に一杯の 熱きコーヒーの香りにひたる 錆色の庭に散りしく柿落葉 時雨に濡れて冬に入りゆく
ビジネス 『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?[注目連載ピックアップ]』 【第8回】 中山 てつや,中山 てつや 同期で「えい、やー!」と給料明細を見せ合うと、飛び抜けて多い人がいた。中身を見ると、「家族手当」が追加されており、その額は... 【前回の記事を読む】友人は「人事は見ているから」と言ったが、本社からの異動は、実質的には片道切符。めったなことでは本社に戻れない仕組みになっていた。 古き良き年功序列は根強い人事評価の仕組みを、自分のためだけに、ひとりで作り上げることはできません。評価制度は、入った会社にすでに存在しているもので、その枠の中で工夫を凝らしながら、上手に泳ぐ術すべを、身に着けていくことになります。世の中には、いろい…
小説 『13.Feb チョコレーション』 【第8回】 齊藤 俊彦 「ねえ、最高の料理って、どんなものだと思う?」彼女の質問に答えてみるものの、彼女は満足してくれず…… 【前回の記事を読む】飛行船は地上にはもう戻ることができない――これで彼は私とここで生きるしかない「ねえ、最高の料理って、どんなものだと思う?」艶やかな黒髪に手櫛を入れながら、しなやかな白い腕を男の体にすり寄せる女は、周囲のスタッフから玲蓮さんと呼ばれている。今はそのスタッフも状況を察してか一人もいない。玲蓮は微笑みを浮かべて、レストランの特別室の壁側に設けられた柔らかなソファに沈む酔ったスーツ姿…