「今、松美ヶ丘の農道を、万代方向に向かって家内が歩いている。すまないが、万代方向から車で農道を東に向かって来てくれないか。挟み打ちをしたい。私は近くで隠れているので、初めて会ったようにして、あなたの車に乗せてくれませんか」と頼んだ。
彼は、言われた通り農道を東に走り、妻を見つけて停車した。んは何も言わない。もし、帰りたいと思った「こんにちは。お母さん。どこに行かれるのですか?」と聞いた。妻は、クリスチャンだったので「教会に行きます」と答えた。
実家から教会に言い方が変わっていた。
「教会は、どこですか?」「くずはです」と答えた。
「ここから、くずはは遠いから私が送ります。車に乗って下さい」と勧めると素直に乗った。「くずはのどこですか?」と聞くと「分からない」という返事だった。
「じゃあ、お父さんを呼んで、一緒に行きましょうか」とうまく説明してくれた。「はい」と答えたので、私は、近くまで来ていたので、彼の車に乗り込んだ。
Hさんが「教会に行くと言われてますが」と言う。私は、「今日は、平日なので、教会は誰もいないよ。Hさんに迷惑かけてはいけないので、せっかくだから、3人で、いつもHさんがよく行くおいしいパンのレストランに行こうか」と言う。
Hさんも「行きましょう」と促してくれた。あっさりと「はい」と妻は応えた。パン屋に着いた。「ここ来たことがある」と言った。好きなあんパンを買わせ隣のレストランに入ってコーヒーを飲んだ。
Hさんのお陰で、もう、すっかり実家に帰ることは忘れて3人で談笑するに至った。本当に良かったと胸を撫で下ろした。私は、いい友達を持って良かったとつくづく思い感謝した。