第3章 前に踏み出す力(主体性、働きかけ力、実行力)を育てる

<子どもの力を伸ばす本当の褒め方>

成功した時よりも、むしろ失敗した時を褒める

皆さんは、いつお子さんを褒めていますか? 成功した時、良い点数を取った時など、結果が伴った時に褒めると思います。例えば100点を取ってきた子どもがいたら、当然褒めますよね。しかし、子どもからすると、次、95点だったらどうなんだろう? 100点しか褒められないのでは? と心配になるケースがあるといいます。

逆に、頑張ったけれどうまくいかなかった時はどうでしょう? 難しいことにチャレンジして失敗するなら、簡単なものを狙いにいくのは、褒められたい心理としては自然なことです。保育園や幼稚園ではできることは限られてきますが、日常生活の中では、チャレンジし得る多くの選択肢が存在します。

簡単な洋服畳みをして、できれば褒められますが、難しい洗濯物干しを手伝って、汚したら怒られるのでは簡単な方に靡(なび)くのは当然です。

大人になると、結果が求められることが増えるので、つい子どもにも結果を要求しがちですが、大切なのはプロセスです。できないことにいかにチャレンジするか、多くのことにトライするかが“多様性”を育てるためには必要なことです。

子どもが100点を取ってきた時には、結果ではなく、「頑張っていたよね。努力が実を結んだね。」という褒め方が大事なのです。そして、チャレンジして失敗した時がさらに重要です。

“失敗は成功の母”なのですから、失敗するほど難しいことに挑戦した事実を絶賛するべきです。成功するより、失敗した方が先に繋がると教えることが実行力を養います。

ここがポイント
出世はしたくない、苦労はしたくないという社会人が増えています。無難という選択も悪くないと思いますが、1度きりの人生、失敗を恐れずに多くのことにチャレンジしてもらいたいと思います。