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マイナンバーカード?

「マイバッグお持ちですか」を直訳すれば、Do you have my bag?であろう。私がバッグを持っていたとしても答えは、No, I don’t.であるしかない。私は私のバッグを持っているに過ぎず、Do you have my bag?という文脈でのmy bagすなわち質問者のバッグであるyour bagを持ってはいないからだ。長く答えるなら、No, I don’t have your bag.I have my bag.ということにならざるを得ない。

英語で件の問いを聞くとするなら、Do you have your bag?でなければならないわけであるが、日本語で「ユアバッグお持ちですか」とは聞けないだろう。(日本語でなくなってしまう)。

そこで、「マイナンバーカード」である。役所などで「マイナンバーカードお持ちですか?」などと聞かれたら、私は再び上記のようなとまどいを感ずる予感がする。

まあ、私はいい。私が変わり者であるだけだ、と切り捨ててもいいからだ。

だが、「マイナンバーカード」は、日本人だけに付与されるものではない。外国人にも条件次第で付与されるものなのだ。仕事や留学で長期滞在する外国人にも「マイナンバーカード」は付与される。そうした在留の外国人、とりわけ英語を母語とする人たちにも、Do you have my number card?と質問すると、上述来のややこしいことになりかねない。

しかし、実はそうはならない。「マイナンバーカード」というのは、日本の役所が日本人向けに用いている通称に過ぎず、法律上の名称は「個人番号カード」である。地方公共団体情報システム機構のホームぺージによれば、英語ではIndividual Number Cardというらしい。

「インディヴィデュアル・ナンバーカード」というのは、日本人には少し言いにくいかも知れない。だからといって、「マイナンバーカード」と常用するのは、問題があるように思えてならない。法の通りに「個人番号カード」を常用する方が、はるかにましと思えてならないのだ。