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俺と片倉は東京湾某所にて、久保京子の遺体の引き上げに立ち会っていた。

岸壁から引き上げ作業を見ていると、水面に顔を出したダイバーが合図をした。クレーンがワイヤーを巻き取っていき、やがて大きめのキャリーケースが姿を現した。キャリーケースは金属製のチェーンが巻きつけられていた。

キャリーケースは引き上げ後、港の隅で周囲を目隠しした後、地面に広げられたブルーシートに載せられた。数枚の写真が撮られた後、チェーンが切断され、キャリーケースが開けられた。

そして、中から一人の女性の遺体が姿を現した。女性の遺体は死後2、3日しか経っていないため傷みは見られなかった。

片倉が一枚の写真と遺体の顔を見比べて

「久保京子……に間違いないです……」

そう確認した。

次回更新は8月31日(月)、16時30分の予定です。

 

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