四月二十三日(水)

朝、やはり準備しておいたご飯もおやつも口にしていない。一口も。もしかしたらとレンジで人肌程度に温めてみたが駄目だった。飲水はまあまあだった。

便も出ておらず、便秘七日目だ。明日は必ず受診させよう。家を出る時に猫さんの頭を撫でると短く「ニャ」と返してきた。

この日は仕事がハードな日で、午前に浦和美園で勤務し、一旦帰宅する。猫さんはずっと寝ていたようで、床におしっこを漏らす。もう下半身の感覚が無いのだろうか?
心配だが、どうしようもない。午後は白岡市の工業団地での仕事だった。

最近、猫さんは風呂場に行きたがる。水が大嫌いでシャンプーされる予感がすれば、風呂から遠ざかっていたのに。風呂の樹脂製の床が心地よいか、それとも死ぬ場所を求めているのか分からないが、彼女の好きにさせている。

二次病院からの骨髄穿刺の病理検査結果が郵送で届く。十八日の診察日に結果を訊くのを忘れていたのだ。細胞の中身云々よりも尿管が詰まって腎不全になった話が最優先になったのだが、本来はこの話を聞くために病院へ行ったのだ。先生も伝え忘れていて、私が帰宅してからキレ気味に「送ってください!」と電話でお願いしていた。

レポートを読むと、やはり形質細胞腫で間違いないようだ。赤血球の連銭形成の所見が形質細胞腫の一つである骨髄腫と矛盾しないという箇所も読んだ。非常に残念なのは、骨髄内にある形質細胞が高分化型だったという事だ。これは低分化型に比べれば悪性度が低いので予後がまだ良かったのだ。

もしかしたら八か月位生きられたかもしれないのに。腎盂や尿管が閉塞していなければ秋頃まで一緒に過ごせたのかもしれないのに……。

あと何日だろう……? 何週間か持つのだろうか? 右の腎臓が潰れていて、左腎も形質細胞が作るたんぱくに攻撃されている状態で。きっと厳しいだろう。レポートを読んでも猫さんの状態が良くなるわけではないが、何も知らないまま猫さんを失うよりはましだと思った。

敵の正体は分かった。分かっても仕方は無いが覚悟はできた。食欲はまだ少しはある。食べ飽きていた療法食ちゅーるも食べてくれた。

この日は排尿七回に嘔吐二回。飲水量は80mlで140キロカロリーの栄養を摂取した。

次回更新は8月30日(日)、11時の予定です。

 

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