【前回の記事を読む】“なぜか”じわじわ好きになり、ついつい見守りたくなる「B級キャラクター」…心理学では、この感情を……

第1部 みんな大好き「B級キャラクター」

1章 B級キャラクターとは何か

5.B級キャラクターの魅力を構成する3つの要素

(3)独自の物語性・個性

B級キャラクターの中核的な魅力は、その「物語性」にあります。例えば、地域の伝統や文化を背景に持ち、使う人々に感情的な結びつきを提供します。これにより、単なる見た目の可愛さや美しさを超えた深みが生まれ、ファンとの関係がより強固なものとなるのです。

B級キャラクターは、地域や企業のイメージを親しみやすく、効果的に伝える存在です。派手さや豪華さではなく、手頃で実用的でありながら、見る人の心に残る「味わい」を持っています。これが、A級キャラクターにはないB級キャラクターの最大の魅力といえるでしょう。

B級キャラクターの開発は、シンプルでありながら奥深く、コストパフォーマンスに優れたクリエイティブの真髄です。その魅力を理解し活用することで、地域や企業に新たな価値をもたらすことができるのです。

2章 B級キャラクターの目的別分類

5.8つの目的別カテゴリーの紹介

B級キャラクターは、その目的に応じて多様な場面で活用されています。分類は非常に幅広いものの、主要な目的に絞ると「8つのカテゴリー」に整理することができます。ここでは、それぞれのカテゴリーが担う役割を、具体例とともに解説します。

(※筆者のキャラクターは目的別分類例にはあえて含めておりません。)

地域キャラクター

地域や自治体をPRし、知名度を高めることを目的としたキャラクターです。特産品や歴史的要素をモチーフにすることが多く、地元住民に愛されながら地域の象徴として成長していきます。観光客の誘致や地域ブランドの確立に大きく貢献します。

例:くまモン(熊本県)、ひこにゃん(滋賀県彦根市)

観光キャラクター

観光スポットの魅力を発信し、観光客の増加を狙うキャラクターです。キャンペーンや現地イベントに登場し、旅行者に「訪れるきっかけ」をつくります。SNSや動画で拡散されやすく、観光地のイメージアップにも直結します。

例:ちぃたん☆(秋葉原観光推進協会/須崎市観光キャラクター)

施設キャラクター

テーマパークや商業施設、博物館など、特定の施設の魅力を伝えるために活用されるキャラクターです。来館者へのおもてなしや体験価値の向上に役立ち、イベントや限定グッズの展開にも積極的に登場します。施設そのものの愛着形成を担う存在です。

例:ドアラ(ナゴヤドーム&中日ドラゴンズ)、たわわんちゃん(京都タワー)